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2009
05.09

秘め技

Category: 未分類
六三 大切に隠す  

いまだに歌麿の絵がちらついてしょうがねぇなよ。

絵の中のおなごは貧弱な体型で寸胴、そのうえ短足だった。現代人にしれみれば、女体としての魅力は乏しいのにねぇ。
なのに色気を感じるってえのは、なんだべ。
生物的な性欲ではないな。
昇華された色欲、だな。

昔のおなごは男といっしょに風呂には入るし、人前でべろんと乳出して赤子に飲ませるし、さらには道端でおしっこもした。
俺がちっちゃいときは、ここいら辺では当たり前の風景だった。

だから男がおなごの裸を見る機会は多かったはずだ。
だけんど男は発情しなかった。
したとしても、それをあからさまにはしなかった。
男には男の、発情の礼儀作法ってのがあって、秘されなければ性を感じねぇってきめてたんだべねぇ。

着物に隠されることによって滲み出てくる女の魅力。陽に当たってしまうと消えてしまう色気。
男はそれをターゲットにしったったんだべね。

粋だねぇ。文化だねぇ。

おなごの方もいかに秘めるか、その秘め技を磨いて、男をなびかせていた。だから、現代のように生まれもった容姿の良し悪しに翻弄されずにすんでた。


ところで今日は旧暦で四月十五日、満月だ。
全裸の月。まったく隠れたところのない禁忌の月だな。

新月、三日月、上弦の月、十三夜、 小望月(こもちづき)、十六夜(いざよい)、立待ち月、居待ち、寝待ち、更け待ち、下弦の月・・・。
日本人が陰ある月を陰のあるように尊んだ理由、わがるなあ。


本日の稽古
目の前に手を広げてみろ。
掌はあからさまに見えているべ。
影も隠れもしていない。
これをよ、掌に影ができていくように握っていぐんだ。
手にも影があったんだって。
握ったり開いたりしていると、いろんな影ができてくるべぇ。
この影をどんどん濃くなるように掌を握り覆っていくんだよ。
奥の方に入っていくように。
こげな手でいろんなものを隠してみろ。
筆を握ってみたり、包丁を握ってみたり。

指先に色気が滲み出すようによ。


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