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2009
05.05

山菜採り

Category: 未分類
六一 四つん這いで歩く   

立夏の今朝、四時起きで山菜採りに行ってきたんだ。目当てはぜんまいとアイコ。アイコは山菜の王様って言われてる。おひたしにして醤油かけて、格別なだ。

八十の父と二人で行ったんだ。
珍しく、行くべと声がかかったのよ。
今まで教えてくれなかった秘密の場所だ。

軽の四駆で二十分。行き止まりから二十分歩いた。

倒れた大木をくぐったり、崖を這ったり、山道はたいへんだ。道はあっても獣道のようだ。
けれども父は平気そうだった。半分這うように歩くんだ。
普段家にいるときは。がに股でドタドタって感じだけど、山ではスイスイだ。
俺も真似て進んだごて。

目的の場所に着いた。
さらに崖だった。父はさらに這いつくばって駆け上った。ちょっとしたスパイダーマンだな。

父のはけごにはアイコ、こごみ、ウドなどどんどん摘まれる。
俺は鳥の囀りや山の香り、草木の緑色なんかをのんびり見ていたかったげんど、父におされて採り始めた。
崖の上のぜんまいはお前が採ってこいって命じられたしな。

四本足で登った。
ナンバだな。
同側の手足を一緒に動かすのが一番楽だ。
時間差で手足をずらしたり、逆側の手足で捻ったり、二本足で歩くよりも動きがバラエティーだ。
しかもぶれにくいんだな。
しかもくたびれないんだな。
二時間、休みなく動き回れたもの。


大収穫だったよ。
帰りは斜面を滑って下った。
けんど、怪我するのはきまって下るときだからって釘をさされたは。

車のところに着いたのが七時半で、近所の60代の男衆が二人、上ってきたところだった。これから山菜採りにいくと言ってきた。
「奥深いところには行けねえ。この辺で採るしかねえ。お前は教えてくれる人がいて、羨ましいなぁ」
すれ違いざまにこぼされた。

昔は連休っていったら山菜取りが行楽だった。山は人でいっぱいになった。今の行楽はどっか別の場所に行くんだべ。
帰りの車で父がぼそっと言った。


来年も声がかかるんだべか。
鬼に笑われっから、考えるのは、やめるべ。
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