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2012
11.28

干柿の待つ駅

Category: 未分類
二三二 もらふ

柿に二種類あり。甘柿と渋柿。されど渋柿いふは不公平なり。甘くなる時期が違うだけなり。熟せば全て甘し。カラスは知っているなり。故に渋柿とは人のせっかちを表している名称なり。もとはすべて甘柿なり。

先日、娘を最寄の駅まで迎えに行きました。高校の通学でつかっているローカル線、フラワー長井線の「蚕桑駅」というところまでです。車で十分弱。蚕桑という地名のとおり、私の住んでいる白鷹町は、紬の最北の地として、昭和40年代まで養蚕がとても盛んでした。

定刻通り、電車はやってきました。夕刻、辺りは真っ暗です。
電車といってもディーゼル・エンジンの一車両です。(二車両のときもあります)

駅は無人駅です。
四、五人の学生がぱらぱら降りてきました。
娘もその中にいました。

娘は人の流れからはみ出すと、プラットホームにぶら下がっている物をひとつ捥ぎ取りました。
干柿でした。
蚕桑駅には、この時期、プラットホームに干柿がたくさんぶら下がるのです。

娘は「はい」と私に干柿を差し出しました。
「プレゼント。おいしいよ」
「おお」
私は驚きました。
「いつも食ってるのが?」
聞いたら
「んだ!」
娘は応えました。
プラットホームの柿はずいぶん食べ尽くされていました。
けれども、その横からまた新しい干柿が下げられていました。
「お爺さんが下げったけよ。たぶん近所の人じゃないのかなあ」

干柿の暖簾くぐりし無人駅

フラワー長井線、一度乗ってみてけろ。

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