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2014
02.28

白鳥米よ、さようなら

Category: 未分類
二三七 展く

薬なし機械なし栄養なしで稲作をしている。ちっちゃい三畝の田んぼである。冬に水を張って、雪で覆われないようにしているだけだが、その田んぼに、三年前から白鳥が来るようになった。今年は六羽やってきた。嬉しくなって写真に撮った。上手くは撮れなかったが、携帯の待ち受け画面にして持ち歩いている。見ると頬が緩む。

その田んぼに今朝行ったら、水がひいていた。土が干からびていた。堰の大元が塞がれていたのだ。京都に行って留守にしていた間だった。
私の田んぼが、下方の田んぼ所有者の間で問題になっていたことは以前から知っていた。二十年ほど前、水はけをよくするために堰の工事が行われた。それが手抜き工事だったため、近年になって、田んぼの水が引かないという苦情が町にも上がっていた。個々の田んぼごとに堰止めはしてあるので、冬は雪が積もり、わからないのであるが、春になってもジトジトして乾かない。そうするとトラクターで土を返せないのだ。
そんな中、冬の間から水を張っている田んぼがある。それを見るのは、いらいらするだろう。心情は察する。

この辺の農家は、直接、人に不満を言うことはない。だから相手のいないときに行動で示す。それが、大元の堰止めだった。新しく買ったばかりの、新種の防御板だった。

不耕起、無農薬で田んぼを始めてから15年ほどになる。有機農法が市民権を得るようになってから、声をかけられる頻度も増えるようになった。それでも、本音と建前は違う。

また、新しいやりかたを考えなければならなくなった。白鳥はもう来ることはない。さよならだけ…。
これが自然、と思える農法は、まだ、他にもあるだろう。

白鳥が確かに居たという余韻だけが、お米の一部となっていく。





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