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2012
09.16

トマトが歩き出した

Category: 未分類
二三〇 生む

2 節で進む

トマトをもぐ作業はビニールハウスの中で行われます。日中はハウスの温度が軽く4、50度になるので早朝行います。
ミニトマトはハウスで吊るされて成長していきます。茎が横に伸びるように、垂らした麻紐に固定していきます。

どこの世界にも枠を飛び出す輩たちがいるもので、どう潜り抜けてきたのかハウスの地面の隅の方で勝手に自生を始めるトマトがあります。彼らは自力で地面を這っていきます。放っておくと、あっという間に広がっています。

先日、吉野拾遺という葛菓子をいただきました。向田邦子のエッセイにも載った銘菓だそうです。
菓子箱に葛の説明がありました。
「葛は伸びた蔓の節が土に触れたところから根を下ろし、新しい個体をつくる。葛は移動するともいえる」
先の山葡萄の話も合点がいきました。
トマトも移動するのだ、と思いました。
節はその重要な役目をしている。
実際、茎を見てみると、ところどころに根が生えていました。ここが節なのだと思いました。

歌にも節があります。こぶしを回すという言葉もあります。
こぶしは小節で、母音の強弱高低を駆使して、息継ぐ手前を豊かに彩ります。
そうやって先へ進んでいきます。
息継ぎの節目は、母音なる母が、新たな生きものを作り出していく、お産場なのかも知れないと思った次第です。
 
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2012
09.14

トマトをもぐ

Category: 未分類
二二九 節の可能性

この夏、ミニトマトの収穫を手伝いました。
人のからだと重ねて考えることが多くありました。
少し、記したいと思います。

1 トマトには節があった。

ミニトマトをもぐときは、ちょっとしたコツが必要です。実をそのまま引っ張るとヘタまで取れてしまいます。それでは商品になりません。
ヘタの上の方に節があります。それを反対側に軽く押す。それだけで、ポクッと折れてくれます。力はいりません。簡単に収穫できます。



友人が来て山葡萄の話をしました。
近所の人が庭で山葡萄を栽培したいからと、山に誘われたそうです。
山葡萄はすぐに見つかりました。その人は山葡萄には雌雄あると説明して、茎を数本、短くちょん切ったのだそうです。
「この節のところを綺麗に切って土に刺しておけば根っこが生えるんだ」
「節なのか」
「節なんだ」

節という、この弱弱しく壊れやすい膨らみは、実は恐るべき可能性をもっているのではないかと、ポクポクミニトマトの節を折りながら感嘆し続けた次第です。
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