--
--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010
10.26

仕事場は深海にあり

Category: 未分類
一八九 つくる

つづき
「ひとりでは潜れない」っていったけんど、千代鶴さんはひとりで潜っていた。
なんで潜れた?

つくっていたから。


ひとはいつも、何かをつくりたがっている。
自分以外の何かを。
つくりたければ潜れる。
ひとりでも潜れる。

絵でも歌でも小説でも、なんでもいいから
つくりたければ潜れる。
ひとりでも。


何かに夢中になることを「溺れる」って言う。
溺れたときは潜るにかぎる。
どんどん中に入っていって
沈んでいって
落ちていって


そして、つくるべし。
つくるべし。
つくるべし。


終わったら
海の底から浮かんで出てきて上がってくる。
出て来て上がる。
つまり
作品の
出来上がり。


それがシンタイ・ダイバーの仕事の概要だす。


スポンサーサイト
Comment:0  Trackback:0
2010
10.19

それでもひとりで潜る

Category: 未分類
一八八 危機に遭う


先日、絵本読み聞かせの会に行ってきたな。
そして絵本を読んでもらったなよ。
読み手はオジサン。
いい話だった。
大の大人が涙にじんだよ。
「つきよのくじら」っていう本だった。
つきよのくじら (ひまわりえほんシリーズ)つきよのくじら (ひまわりえほんシリーズ)
(1999/09)
戸田 和代

商品詳細を見る

子どもの頃を思い出したな。
どんな話かっていうと
それが、ひとりで潜る話なのよ。
どうやって潜ったかは・・・
読んでみてけろ。


大きな壁にぶち当たったとき、人は乗り越えようとするべ。
なにくそと頑張る。
壁の上を行こうとする。
なんで上なんだべね。
下だっていいべ。
壁の下に穴を掘って潜って向こうへ行くってこともアリだべ。
誰にも見えないし、少しずつしか進まないし地味だけんど。
壁を跳び越えて進む方がやりきった感もあるし見栄えがいいけんど、
壁を下から掘り潜っても前に進むことには変わりない。


この「潜る」ってやつは、危機に瀕したとき、昔から人間が使っている心の技なだ。
危機は、ひとりで乗り切ろうとしても無理なだ。
誰かの助けが必ず要るなだ。
でも目の前には誰もいない。
誰も手伝ってくれない。
どうするか。
人は潜る。
ひとりで潜る。


そして気づく。
誰かが導いてくれたんだ。
はっきりとは分からないけど、誰かが見守ってくれていた。
誰かがそこで待っていた。
だから潜れた。


悪いー。こりゃ、ネタバレだは。


Comment:0  Trackback:0
2010
10.13

ひとりでは潜れない

Category: 未分類
一八七 共に

つづき
千代鶴さんの道具を見て、こりゃ本物だ!!って思った。
まさしく本物だ。
凄い作品だ。
じゃあ、本物だ!!って感じた俺は偽物か?

確かに偽りの塊りみたいだけんど
本物だ!と思ったということは、俺の中にも本物があるっていうこと?
無かったらそんなこと思わないべ。
俺ん中の本物が共鳴したから思ったんだべよ。

この理屈、いと嬉しくなる理屈だなし。
凡人救済の理屈だし。

俺の中の本物。
ええなあ。
ええ響きだなあ。
でも、その本物
一体、どこにあるなだ?
全然見えねえ。


結構深いとこにありそうだなし。
素潜りでは到達しそうもない深海、海の底。
行ったとしても、息が続かね。
間違いなく窒息する。
死ぬ。

そこに行くには俺ひとりじゃ無理なだな。
一緒に行ってくれる存在が必要なだ。
浦島太郎でいえば、亀。
俺の亀は、千代鶴さんの鉋だったりノミだったり。

深海
水面の生物はいない。 
海の底
冷たく光もない。
行き着くところ 
千代鶴さんはそこで作業をしていた。
竜宮城みたいなところだな、きっと。


Comment:0  Trackback:0
2010
10.09

道具が人を選ぶ 

Category: 未分類
一八六 本物

シンタイ・ダイバーのつづき
からだに潜るっていうよりも、沈んでいくっていう表現の方が合ってだげんど。
からだに潜るためにはどうしたらいいかって話だったなし。


山田縄文人さんが本を紹介してくれたなだ。
表紙がただごとでなえがった。
息を飲んだな。
顔の右半分が小刻みに震えて、それが頭全体さ広がって、心臓の辺りさフウっと輝きみたいなものが現れて・・・
からだが何か反応しった。
荒びったからだが止まって、それでもじっと見てると
からだの奥さ沈んでいる感じがしたなよ。

千代鶴是秀―日本の手道具文化を体現する鍛冶の作品と生涯 (ワールド・ムック (596))千代鶴是秀―日本の手道具文化を体現する鍛冶の作品と生涯 (ワールド・ムック (596))
(2006/03)
土田 昇秋山 実

商品詳細を見る


本物って、ええなあ。

本物をみると、何もしなくてもからだにダイブできるした。


だけんどよ
この道具、いったい誰が使うなや。
というより、誰が使えるなや。
というより、誰が使いきれるなや。

この道具に似合う大工職人ってどこさいる?
もしいたら、すんごいでないがい。

山田縄文人さん、お願いだ。
今度、実物を見せてけろ。
そして
触らせてけろ。


Comment:2  Trackback:0
2010
10.02

シンタイ・ダイバー

Category: 未分類
一八五 もぐる

泳げない人を泳げるようにさせるには、まず、潜らせてみるんだと。
潜ろうとしても浮くんだと。
ぷかーっと体が水面に上がってくるんだと。
だから、ああ、沈まないんだって、浮いて当たり前なんだって実感するんだと。
そして泳げるようになるんだと。

泳げなければ潜れ。
潜りゃ変わる。

「ハチワンダイバー」っていうもの凄い漫画があるなだ。
将棋の漫画なだ。
マス目81の将棋盤、その中にまるで潜っていくかのような、とてつもない集注をもって将棋を指していく話なだ。
水どころじゃないぞ。あの堅い木板の中に潜るなだかんな。

盤上では負けそうで、アタフタして、溺れそうになってるときでも
潜ってしまえば、浮いてくるころには、勝負の行方が変わっているなよ。


そんで
もって
俺らは身体の中に潜る、シンタイダイバーだべ。
身体の表面から、奥深くへ潜っていく。
表面でアタフタしたら、溺れる前に潜まなならねぇ。
まずはそこかりゃ始めななんねえ。

水面と水中、景色が違う。海や川ならもっと違う。
将棋だっておんなじ。
目に見えている盤上と、内面で繰り広げられる勝負の世界は別物だ。
身体だっておんなじなだ。

潜りゃわかる。
潜りゃ変わる。

じゃあ
どうやって潜る?




Comment:0  Trackback:0
back-to-top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。