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2010
04.24

霊の身体 GHOST IN THE SHELL

Category: 未分類
一六四 空虚の中のかすかな存在

今、地球が生生しいなっし。
それで、というわけではないんだげんど、今回はちょっと異色な話だっし。

昔こんな論文書えだ。
だいぶ前の映画だげんど。
押井守監督のアニメーション映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と続編「イノセンス」の関係について。
「イノセンス」はなぜ進化しなかったのか 日本文化を背景とした一考察。

GHOST IN THE SHELL

ちょこっと説明すっと、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は、人の脳神経がインターネットに直接接続できる電脳化や肉体の義体(サイボーグ)化などの科学技術が一般化している近未来が舞台なだ。
人間から生体組織を限りなく取り除いたとぎに、自分が自分自身であるための最低限度必要なもの、又はその境界に存在するもの、その私的霊性は「ゴースト」と呼ばれてるんだげんども、脳と脊髄の一部を除く全身を義体化しった内務省公安9課の草薙素子という主人公が、それを追求していく物語なだ。
インターネット上に存在する電脳同士の融合性や、融合したときの「ゴースト」の行き着く先など、正論と矛盾、創造と破壊、整然と混沌の人間の原初体験が折り重なる芸術的アニメーションなだ。

攻殻機動隊

続編の「イノセンス」は、既に肉体がなくネット上にのみ存在する女性、草薙素子を求め彷徨う男、バトーの物語なだ。生命のないコンピューター、インターネットの世界で、人間性のエロスとは何か、人間深部の「私的霊性」がいかに存在していくかなどが明かされようとするなだ。

innocense.jpg

我々みたいに「身体」を対象にしている者たちにとってはよ、肉体の無い人間というのはよ、いろいろ考えさせられる。

ちなみに「イノセンス」に出てくる人形は、凄んごいなし。

DOLLS_of_INNOCENCE.jpg


俺の論文はよ、読んでも皆さんの害にはならないと思うげんども、まだ観ていない人は先入観無く映画を観たいべから、今回は見送るは。

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2010
04.20

かざぐるま

Category: 未分類
一六三 生きている色

風車回れば遠き色となり

これは昨日の朝日俳壇で大串さんが一席に選んだ見上さんの句だ。
すんごい。
風車が回ったときの色、誰が「遠き色」と呼べる?。

こういう発見。



これを動法的に解釈するとだなし
止まっているもの
よく見える。扱いやすい。安心。
動いているもの
ぼんやりしている。捉えづらい。不安定。

更に
止まっている=死んでいる
動いている =生きている
と置き換えると・・・


人を見るとき
近き色になってんなあ
遠き色にはなってないなあ

自分を見るときも
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2010
04.10

今日は逝くのに丁度いい

Category: 未分類
一六二 肉体を分かつ

願わくは花のもとにて春死なむそのきさらぎの望月のころ  西行

きさらぎの望月。旧暦の二月十五日。
今年は三月三〇日だったな。
もうとっくに過ぎてしまたけんど。
西行さんが逝った日なだど。命日よ。
ほんとにこの日頃に亡くなったんだと。
自分が願った日に死んだんだど。
この日はお釈迦さんの命日でもあるなだど。


まだ東北では桜咲いていねがら、「花のもと」はこれからだな。
旧暦よっか半月ほど開花が遅れったから、こっちは奥の弥生の新月のころだべな。

逝く、往く、行く、生く、活く、射く、息く、イク
ゆく、の「ゆ」は、動作の起点を表す音なんだど。
生きる力を讃える意味や、自発的な動き、更には受身の意もあるんだど。
ゆく、の「ゆ」といく、の「い」はよく行き来する親戚みたいなもんなんだど。
だから「い」にも似たような意味があるんだど。

「逝く」と「生く」が一緒っていうのがええなあ。
どっちもどっかへ動いて動かされて、「いく」こどなんだなし。

そういえば「西行」は「西(涅槃)へ行く」だなっし。


で、あんだ。
いつごろ、どこで、逝きたい?

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2010
04.07

闇へいざなう乗り物

Category: 未分類
一六一 向かい合う

夜行バスで北へ向かってると、丑三つ時くらいに冷え込んできたなよ。
窓側だったから、特にそうだったんだべね。
窓に隙間があるわけでもねぇのに冷気が入ってくる。
「寒いときは気軽に伝えてください」
運転手はアナウンスしたなよ。
・・・気軽に、できないべぁ。
俺はじいっと耐えることにした。
眠っちゃえば結構あったかくなること知ってっからよ。
げんど今回はうまくいかながった。
頭が覚めて仕方なえ。
しょうがないからカーテンをめくった。
そして冷気の源の、窓ガラスに向かい合ったなよ。
外は暗かった。
路肩に堅雪がころがってるのがうっすら見えた。
遠くの空、雲が厚いのもわがった。
昔の人はこんな雲空、何て呼んだんだべ。
夜の好きな人種だったんなら、きっと名前みたいなもの、付けてるはずだ。
飽きないで見詰めったった
見つめれば見つめるほど自分の内に入っていける。
この窓があるから、見つめていられるんだべね。
窓がなかったら、寒くていられない。
なんて考えてたら、寒さがどっかに行ってたな。
さっきまで寒がっていた自分もいなくなっていたな。

試しに、またカーテンを閉めて前の体勢に戻ってみた。
あっという間に寒さが戻ってきたなよ。
んだからもう一回、カーテンをめくったな。
冷気が顔にあたる。
あたるけども寒くない。
・・・これは面白い。
寒さが消える。
・・・不思議だなぇ。

自分のからだでどうだべ。
思わず手を見つめてみたなよ。
じいっと見つめてみたなよ。
薄暗い手はけっこう魅力をもってるなっし。
ナイスな表情を持っているんだなし。
懐かしい雰囲気もあるなし。
昔の人のとこを考えた。
手作業が主流だったころの昔。
夜なべ、という言葉が生きていた時代。
暗闇にふっと浮かぶ手、これを肴にあれこれ考えると・・・飽きなぇなあ。
これを昔の人は別の言葉で、なんか表わしていないんだべか。
そんなこんなしているうちに、手だと思っていた感覚がどんどん消えてった。
キメの細かい振動が覆ってきたように思えてきた。
息しているし、手が勝手に生きようとしったった。
別の生物で、もう手ではなくなってたった。
ほうほうほう。
試しに目をそらしてみたごで。
そしたら、やっぱりいつもの手に戻った。

しっかり向かい合うと今まで感じていたものが消えるなだ。
消えて何かと出会えるなだ。

こんどは夜行バス本体に向かい合うことにしたな。
いままでは早く着かねかなぁと思ってただけだったからよ。
バスのことなど何も考えずによ。
エンジンの音、車輪の速度、タイヤの接触感覚。対面の風・・・

闇があまりにも深すぎて、俺はいつのまにか眠ってしまってたなだ。


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