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2009
07.27

突き抜けろ

Category: 未分類
九九 背骨の中を通るもの

「背骨の上を何かが転がっていくのって、なんとなくいい感じだなぇ」
そうかぃ。
「あのよ。
お願いあるんあげんど。
さっき稽古で使ったよ、いろんな玉々たちを持ってきてくれねえべか。
同じように背骨さ転がしてみてほしいなよ」
ほうか。



じゃあピンポン玉からいくぞ、ほれ。
「んんんん」
木の玉だ。ほれ。
「はーーーーー」
風船だ。
「ほほほほほ」
これ忘れったった。バスケットボール。
「ゴゴゴゴゴオオオオーーー」
あと、紙風船か。ほれ。
「はらららららーーー
ええなあ、これ」


最後にまたソフトボールですっつぉ。
今度はよ、
背骨を真っ直ぐ近く立たせてやっぺよ。
「こうか」
そうだ。ほれ。
「ほっ。
あっという間だなっし」
んだな。
あっという間だ。
あっという間だからよ、
表面を転がっていく感じでなくてよ、
背骨の中を突き抜けていくものを感じるようにしてみれ。



よし、またキャッチボールすっつぉ。
自分の背骨の中を突き抜けるように投げて、
突き抜けるように受け取れ。
ええか。
「ええ」
じゃあ、来い!
「おお」
突き抜けたかー?
「突き抜けたー!」

ヒューーーーーーン。

ガチャン。

「窓ガラスまで突き抜けてしまったは」
 ・・・

(お決まりの結末は突き抜けることができずに) 完
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2009
07.24

ローリング

Category: 未分類
九八 背骨は感じている

「キャッチボール再会だ。はなれて、はなれて」
わかった、わかった。

ところでよ、おめぇよ、キャッチボールしてるとき、何に注意してやってる?
「んーーー、やっぱり、手首のスナップかなぁ。
それと、肩から肘、手首にかけての腕全体の弓なり、だべかなぁ」
それだけか?
「ん?」
何か大事なこと忘れてねぇか?
「大事なこと?何だ、それ」
背骨だこて。
さっきまで稽古してたでねえか。
「背骨?
まあ、そうだな。
腰を中心にして、背骨も弓なりにするかなぁ」
そうじゃなくてよ、
背骨の使い方じゃなくてよ
背骨が何を感じているか、だこて。
「はあー?」
あのよ、
ちょっとこっち来い!
「なにや」
いいか、
こういうふうに背骨を真っ直ぐにして
深くお辞儀して、背中を水平よりちょっとだけ斜めになるようにしてみろ。
「なにやらせんなや。
こうか?」
いいか
頭から背骨に沿ってソフトボール転がすぞ。
ほれ。
コロコロコロコローーーー
「おおおおーーーー」
どうだ。
「もう一回やってけろ」
ほれ。
「おおおおおーーー」
これが背骨が感じているソフトボールだ。
まずはこの感じでにキャッチボールすんなだこて。


つづく


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2009
07.22

大だんご三兄弟

Category: 未分類
九七 大世界をみる

なんか薄暗くなってねえか?
「そだな、肌寒い感じもする」
そういえぁ、忘れったった。今日、日蝕だったした。
「おお、お日様が隠れるやつだべか?」
んだんだ。
「よし、黒いビニールさがしてくるべ」
んだな。小屋に畑を保温するためのビニールあったな。
「よしよし、早く早く。
かざして見てみっぺ」
よし。
「おー、すげーなあー」
おーこりゃすげーなー
本当に隠れった。


「見てみろ、隣のおたか婆さも下敷きで見ったぞ。
向こうの次郎さもハイカラなメガネかけて見てる。
みんな子どものようだは」
大自然の大事件だかんな。
えらい感動なだごで。
「ところでよ、なんで、日蝕ってあんな?」
ん?
今日は旧暦で6月1日、新月だ。
お日様と地球の間にお月様が位置するときなだ。
そんときにお日様、お月様、地球が一直線に並ぶことが何年かに一回ある。それが日蝕だこて。
「おお、そりゃあ、大っきなダンゴだな。
そうだな。
じゃあよ、この大っきなダンゴを貫く串って、この場合、なんだべかね。
「えー、そんなのあるんだべか」
あるべ。
その串はよ。
おめぇの好奇心だこて。


つづく


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2009
07.21

キャッチボールの翻訳

Category: 未分類
九六 物を自分に引き入れる  

腹ごしらえにキャッチボールでもするべ。
「いいねえ、久しぶりだなぃ」
さっき稽古で使ったソフトボールだ。ほれ。
「おお」
もっと離れるべ。
「おお。ほーれ」
はいな。ほーらよっと。
「はいはい」
ビタ!
「素手だと痛いなっし」
おめぇ、ボールをつかみにかかってるんでねえか。そりゃ駄目だごて。触れる瞬間にスッとすばやく引かねぇと。
「分かってる。分かっているけどよ」
キャッチボールっていったってよ、日本の場合はボールをつかむことじゃないんだじ。
ボールを引くことなんだじ。
キャッチ・コールドって風邪をつかむんでなく、風邪をひくことだべした。
「ほー、そうかい」
だからキャッチボールも、ボールをキャッチするというより、ボールを自分に引き入れるんだごて。
「ほー」
二人でやってるわけだから、ボールを互いに引き入れ合うってことだなぁ。
「へー」
単純に投げて捕るってのが面白いってのはあるげんどな。
「んだ、んだ。それだけで面白ぇ」
そのうえでよ、ボールに乗っかってくる相手の調子や気持ちや力やらを互いに感じ合うのよぉ。
「このボールひとつでか?」
こういう面白さはひとりじゃ味わえないべぇ。


つづく


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2009
07.19

異なるを貫く

Category: 未分類
九五 背骨ひとつひとつを味わう

「こっちには焼き鳥屋もある。ハツに若鶏に皮、軟骨。これも串刺し。背骨だ」
ほうか。
「こっちには団子の背骨だ。醤油に胡麻だれ、じんだんもある」
んだな。
「美味いなあ。背骨っていろんな味があるんだな」
こっちバーベキューだ。
「おお。バーベキュー。一串にいろんなものが刺さってある。とうもろこしにウインナー、ピーマンに米沢牛。こりゃ、いいわ」
おめぇよ、この中で一番自分の背骨に近いなあ、と思うのはどれだ?
「そりゃ、焼き鳥の軟骨だべ、骨っぽいしよ」
そうだべか?
「ん?
やっぱり玉こんにゃくかなぁ。つるつるしてる感じがよ」
そうだべか?
「ん?
やっぱり、じんだん団子かなぇ。地元の名産だし」
いい加減だなぁ、おめぇは。
おれはバーベキューのヤツだと思うんだ。
「ん?
そうだそうだ。おれもそうだ」
一つの串でいろんな食べ物が味わえる。
「そうだな。この牛肉のかたまりは特に美味ぇ」
おめぇ、よくそんなに食べれるな。
「そりゃあ、背骨の稽古してるんだから、貫くごとく食べねぇと」
 ・・・
「ひとつひとつ味わいながら、だべ」
 ・・・



つづく
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2009
07.17

貫く串のごときもの

Category: 未分類
九四 身の周りの背骨を見つける

ちょっとくたびっちゃな。休憩すっか。
「すっぺすっぺ。汗でびちょびちょだ-」
着替えて外さでも行くべ。
そういえば、今日、紅花祭りしったった。
行ってみっか。
「行くべ、行くべ」


20090712114534.jpg


玉こんにゃく

「こんな暑い日は、やっぱ、玉こんにゃくだなえ。
熱っちくて美味えー。汗も引っ込む。カラシたんと付けるともっと美味えー」
ところでよ、この玉こんにゃく、何かと似てねぇか?
「ん?」
何かと似てねぇか?
「何と煮てるか?そりゃスルメと煮てるんだべ」
背骨だべ。
「背骨?何の?」
 ・・・
「・・・」
さっきまで稽古してたでねぇか。
「ああ、背骨ね。んだんだ。似った、似った。
ひとつひとつの玉こんにゃくが背骨一個一個ってことだべ。
似った、似った」
じゃあ、この串は背骨の何だと思う?
「串?
串ねえ」
串を抜けば、こんにゃくはバラバラになるべ。
「ほお、なるほど」
背骨も同じでないんでないんだべか。
背骨を貫いている何かがあってよ、それが引き抜かれれば一個一個バラバラになる。
「ほうほう」
この見えない串をどうとらえるか。




つづく
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2009
07.15

玉々

Category: 未分類
九三 背骨で触れる

やっぱり、もっとおめぇに合った稽古にするは。
いいか。
ここにいろんな玉持ってきた。
ほれ。
コロコロ
「おお、バスケットボールか」
コロコロコロコロ
バレーボールに野球の球。ピンポン球に木の玉まである。
これを壁と背骨で挟んでゴロゴロしてみる。
「そりゃ、簡単でええなぇ」
最初はしゃがんで首のとこ。それを立ち上がりながら転がして尻までもってくんなだ。
ほれ、最初はバスケットボールだ。
「おお、結構おっきいなぇ」
やってみろ。
「んだが。ゴロゴロ、ごろごろ、よっこらしょ。なんかマッサージみたいで気持ちええなぁ」
次はバレーボール。
「ゴロゴロ。おお、これなんか、最高だねぇ」
次はソフトボール。
「ゴツゴツ。こりゃ、痛ったい。どこがソフトなんだべ」
次は硬球。
「ちょっと待ってけろ。そんな立て続けてだと、脚きっついべ。スクワットといっしょでねえか」
ええがらええがら。
俺もいっしょにやるがら。
「玉小っちゃいと落ちるしよ」
ちゃんと背骨で挟んでやるんだ。
ほれ、次は卓球の球だ。
「こりゃスカスカだ。すべるは」
いいからいいから。ほれ、木の玉。
「痛て痛て。おお、固いけど・・・痛て痛て、なんかいい、痛て、ゴリゴリだ」
次は風船だ。
「ぼよんぼよん、おお極楽」
最後、紙風船。
「なんだべなぁ。こりゃ、加減がわかんね。あらら、ひっつぶれたは」
寄りかかっちゃ駄目だ。背骨で紙風船に触れるように繊細にやるんだ。
「触れるようにか。繊細にか。ほうか。
んでも、きっついなぁ。
・・・
おお、今、背骨を汗の玉が流れった」
おお、俺もだ。
「おお」
おお


つづく



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2009
07.13

油の汗

Category: 未分類
九二 多方向から背骨を見る 

だいぶ汗かいたな。
「そりゃそうだべ。こんな背骨を押し付けたまま盆踊りするなんて難儀なことさせてよぉ。踊りにくくて大変だったは。しかも何回もぉ」
んでも、いろんな発見あったべぇぁ。
「柱に押し付ける背骨の場所が変わると、踊りの動きも変わったなぇ」
それと?
「最初は肉が邪魔して骨がなかなか出てこねぇ感じだったげど、だんだん骨が出てきた」
ほうか。
ほんじゃ次の稽古さ行くか。
「ええよ」
筋肉の力を抜くと骨が出てきやすいべ。
「んだな」
じゃあ、骨の周りさよ、いっぱい脂肪がのってたらどうすっぺ。
「んだなぁ。それは困ったなぁ。脂肪は力が抜けねえからなぁ、どうするべぇ」
どうするべぇなあ。
ところでよぉ、おめぇよ、ガマの油売りって知ってっか?
「おお。知ってだ。知ってだ。
こんな感じだべ。
取りい出したるこのガマは、そんじょそこらのガマじゃねぇ。知らずと知れた四六のガマだ。
四六五六はどこで見る。
前指四本後ろが六本。これを称して四六のガマだ。
このガマ四面の鏡に入れて、おのが姿に驚ろかす。醜いからだを間近に見据え、タラーリタラリと油汗。
これをすきとり柳にて、トローリトロリと煮つめたら、それがこちらだ、ガマの油だ。
何に効くかは慌てるな。ひびにあかぎれしもやけに、大の男が七転八倒、虫歯の痛みも止らせる。
いぼ痔はれもの一切合切、刃物の切れ口さえ止める。
さてさてここに取り出すは、夏なほ寒き氷の刃。
一枚の紙が二枚へと、二枚の紙が四枚へ、四枚が八、八が十六、十六枚が三十と二枚、三十二枚が六十四枚、六十四枚が一束と二十八枚、ほれこの通り、ふっと散らせば雪降る姿。
しかれどこんな名刀も、一たび油をつけたれば、たちまち切れ味止まるのよ。押しても引いても切れはせぬ。
しかーしこれが驚いた。奇麗にさっぱりふき取れば、ほらほら元ある切れ味に。
さてさてさーてお立合。遠慮は無用だ、のどチンコ、どしどし買って行きやがれ。
だべ」
おめぇ、プロかぇ。
「ちょっと口上に凝ってたことがあってよ」
だったら、話は早いべゃ。
盆踊りで汗をかいた後は、今度はじいっと止まって汗をかくべ。
しかも油の汗をかくべ。ガマの油の採り方を真似てよ。
こんな蒸し熱い日にはぴったりだと思うよ。
「なんだぇそれ?」
ここが一番、脂に埋もれったなぁと思う骨一つ壁に押し付けて、その骨を四六のガマと想定するんだ。
ガマは鏡の中に入れられて自分の醜さに油汗をタラリと流すした。
それと同じように、おめぇが鏡の役になって押し付けた骨を前後左右上下からじっと見つめるのよ。
そしたら脂肪たんまりの骨が自分の醜さに気がづいて油汗をタラーリタラリと流す寸法だ。
「いやはや、またまた難しい課題ばっかり出すなぇ。
なになに、骨を前から見て、後ろから見て・・・
目なんぞ、そんなにあるもんかえ。言っていることちぐはぐだ。おいらにゃ、さっぱりわからねぇ」
なんか、歯切れがよくなって、口上めいてきたなえ。
そうかいそうかい、いい稽古だと思ったんだげんど。
「骨がひとおつ鏡の箱に入っている、でもいいのなら、そういうやつなら話は別だ」
それで、ええ!
「そんじゃあ、ちょっくらやってみる。お目めをつぶってやってみる。
んんとー、よしよし、背骨っこを鏡の箱に入れました。
それからふたを閉めますぞ。
おおおお、なんと鏡の箱は光が入らず真っ暗だ。」
おいおい、大丈夫か?
「ちょこっと隙間を開けたから、薄日がさして大丈夫だ」
まあ、自分のやりかたで地道にがんばってけろは。

つづく

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2009
07.11

盆踊り

Category: 未分類
九一 背骨を押し付ける 

じゃあ今度はこうすっぺ。
壁に背をつけて、背骨を上の方から一つづつ押し付けていく。
要領はさっきとおんなじだ。
背中を丸くして背骨の出っ張りを壁にコリッコリッとさせて数えていくってよ。
「でんぐり返しより簡単みたいだなっし」
そうだべかね。
そんじゃ首根っこのところからやってみっか。
骨が付かない場所がきたらそこで止めててな。
「わかった。こうだな。はい、止めた」
よし。これからが本番だ。
その場所を押し付けたままにして、おめえの知ってる盆踊りを踊ってみせでけろ。
「盆踊り?」
んだ。
「なんで?」
ええからやってみろ。
「こっ恥かしいなぇ」
俺とおめぇしかいねえんだから大丈夫だべぇ。
「んだか。わかった。花笠おどりでええが?」
ええよ。ここに団扇あるから傘代わりにしてみろ。
「じゃあ、謡ってけろ」
謡ってけろって、おめぇ、自分で謡いながらやれじ。
「ちょっとぐらい手伝ってけっちゃっていいべした!」
わかったわかった。謡ってける。
めでためーでたーああのー
「もっとちゃんと謡ってけろ」
・・・
ちゃんと謡うから、おめぇもちゃんと踊れよ。
しっかり背中を押し付けてな。
んじゃ、いくぞ。



どうだった?
「盆踊りって、めちゃくちゃ骨が動くんだなぁ」

つづく
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2009
07.09

回る

Category: 未分類
九〇 骨を連続させる

ちょっと仕切り直しだ。
もっと原始的にな。
おめぇに合わせてよ。
からだを使って背骨を数えることにすっからな。
いいか。
こうやって。
ゴロンと前回りしてみるんだ。
ゆっくりとよ。
からだを丸めて。
背骨を畳に一つ一つ着けるようにして。
キャタピラーみたいに。
そうすっと、畳に着いた骨は数えられるべ。
「わかった。今度は簡単だ」
いいか。
こうやってからだ丸こくしてよ、首根っこの骨から着けて、クルリと回るんだぞ。
「わかった、わかった」
ゆっくりだぞ。ゆっくりって!
「ド ッ ダ!   うっ!」
言わんこっちゃねぇ。
おめぇ、最初の骨と尻しか着いてないでねえか。
まず、俺の言うことちゃんと聞けじ。
いいか、一つ一つの骨を出っ張らせるつもりでよ、ゆっくり、ゆっくり、連続して畳に着くようにして、そして数えるんだ。連続してっと滑らかだし、ドーンてなんねべって、おい。
「ド タ タ うぅ」
 ・・・
「三つ数えられたぞ」
 ・・・
「ドタタタ ぅぅ」
 ・・・
「四つになった」
 ・・・すごい、進歩だな。
「んだな。目まで回ったは。今度は後ろ回りしてみる」
おお、そうか。やれやれ。
「クルリ。なんだか分かってきたな」
頭も回るようになったか?
「俺は尻と腰の骨は着くし、首の根元も2、3個着く。げんどその間の骨がほとんど着かねぇ。ここが着くようになれば、俺の人生もっと豊かになっかもな」
おめぇ、舌まで回ってるでねえか。
「次の稽古はどういたしましょうか」
 気まで回ってる・・・


つづく
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